コラムVol.1【ライスと厚揚げ】
今回からサッカーに関わる医療、健康ネタでコラムを掲載することにしました。
といっていきなり、ライスと厚揚げとは何のことでしょうか?
皆さんは、ライス治療とはご存じでしょうか?カタカナで書くと意味が伝わらなくなり、通常は英語で書かないといけません。RICE 治療です。1976年にアメリカでミルキン博士が考案したスポーツ外傷の初期治療を覚えやすくした語呂合わせです。日本でも非常に有名です。しかし、お米は日本人の主食で馴染み深いのですが、英語でRICEと書くと、それぞれのアルファベットが何の頭文字なのかをパッと言える人は少ないのではないでしょうか?私も、毎回少し考えますし、時には思い出せないこともあります。
RICEが何を表すのかは、次の通りです。
R Rest 休む
I Ice 冷やす
C Compression 圧迫する
E Elevation 挙げる
皆さんも、これらの英単語は、中学英語で習っていると思いますが、いざとなった時に思い浮かばないのではないでしょうか?もっとも経験的にこの4つの行為は自然に行っている人も多いとは思います。
そこで、私がいつも頭におもい浮かべている言葉を教えましょう。
「厚揚げ」です。
ここで厚揚げが表すのは、次の通りです。
ア 圧迫する
ツ 冷たくする
アゲ 挙げる
どうでしょう。これならば覚えられるでしょう。
あれ、休むが抜けてますね。問題ありません。圧迫して冷やして挙げれば、自ずと休んでいますので大丈夫です。
さあ、今晩、厚揚げが食卓にあれば、話のネタにしてみてください。
医科学委員長 国分毅